PCI PowerMac トラブル
9月4日更新
このページについて
- 記事内容に保証はありません。この記事を参考にして被害を被った場合でも筆者は補償できません。
- 個人的に調査したものの他に、各Web/定期刊行物/BBS等から収集したものを含みます。
- 個人的な実用目的で収集したものなので、偏りがあります。
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落とし穴
Drive Setup 1.0.5を使わなければいけないのにApple HD SC Setupを使ってしまう。
- System 7.5 update 2.0ではDrive Setupは多くの場合Custom Installしないと現れないので、忘れてしまうことが多い。(古いDrive Setupを捨ててしまっている場合など)
- HD SC setupだとsleepしてもスピンダウンしない。
- HD SC setupだとNUMで無意味なパーディションが表示されてしまう。
- HD SC setupを使用した場合安定性低し?
Low Level SCSIツールに注意
- Sedit, NUM DiskSpotCheck等のローレベルでSCSIを操作するツールを使うと、スキャンしたりビューしただけなのにBus 0のデバイスが不調になることがある。どうしても必要な時以外は自重した方がよいと思う。
Bug
メモリリーク
OpenTransport使用でInternet接続した後など、メモリリークが生じやすい。OpenTransport使用時にメモリ分断が起こりにくくするためにはTCP/IPコントロールパネルでOptionの中の"Load only when needed"をアンチェックしておくとよい。
180MHzを越えるマシンでのフォーマットの問題
180MHzを越えるCPUクロックのマシンでフロッピーディスクをフォーマットしようとするとフリーズする。これはソフトウェアによって改善可能で、近日中 ※に"Power Mac Format Patch"なるパッチINITがリリースされる模様。
このフォーマット不良の問題は、180MHz以上のクロックのCPUで、PCI Bridgeチップの初期化がうまくいかないことが原因らしい。
※ 今週中にリリースされるという説とSystem7.5.4 update(Code name: Son of Buster)のリリースに含まれるという説あり。
ATI社のXclaimビデオカードの問題
ATIがリリースするVer1.1のドライバではApple Vision 1710AVモニタでの不具合が改善される。(詳細は不明) またPowerMac 7200にXclaimをインストールした際にフロッピーディスクのフォーマットが失敗する不具合も解消される。(同じハードウェアを使用するアップルのビデオカードについて同様なドライバが供給されるのかは不明)
Type11 Error
ちょっと意外な原因
- 異常なPRAM内容によって起きることもある。
- HDのディスクドライバが古い。
- フォントが多くインストールされ過ぎていると起きることがある。
- フォントが破損している場合にも起こる。
- 使用するShared Libraryの総量に対してシステムヒープが少なすぎる。(本来、足りなければ自動的に増えるシステムヒープだが、ユーティリティなどで明示的に拡張してみるとよいかもしれない)
- 外部に接続したSCSIケーブルの不具合に起因することがある。
- メモリが壊れている(特にキャッシュ)
- メモリの取り付け不良・DIMMのサイズ不適合による接触不良
なぜType11エラーが多いのか
- ある時点で発生したエラーが検知されないまま進行すると最終的にType11エラーとして検知されるから。
- 68KプラットホームでType1(Bus Error)となっていたエラーもPowerMacではType11エラーとして検知されているケースが多い。
DIMMとType11エラー続報
Type11エラーを頻発するDIMMメモリユニットでは、DIMM基板上のバッファICの不良が原因である場合が少なくない模様。
チューンナップ
ファイル共有をしないときはAppleShareをExtensions(機能拡張)からはずす。
システムのメモリ使用量を減らせる。他の細々したINIT類を苦労しながら外すよりも、これ一つで意外に減ります。
メモリインタリーブ
Appleの説明書は間違っている
Appleの説明書によれば、A,Bバンクの同じ番号のスロットに「同容量で」「同スピードの」DIMMを挿せばインタリーブが可能となるとあるが、実際は違う。それに加えて、2つのDIMMが同じアドレスモードでアクセスされなければ絶対にインタリーブしない。
製品付属の説明書(E版、J版共に)にも、技術評論社刊行の「Macintosh Developer's Journal」vol.14 9500デペロッパーズノートにも記述がないが、米Appleのサイトからダウンロードできる「Power Macintosh 9500 Computers」(技評版のひどい翻訳の元ネタになったデベロッパーズノート)にはアドレスモードについての解説と、それぞれのアドレスモードでのメモリコントローラーの動作について記述がある。同種のバス幅、ワード数をもつメモリチップでも、row, columnアドレスの設計によってアドレスモードは0と1の2種に別れる。この判別は複雑でわかりにくい。このためチップを見てもDIMMユニットのアドレスモードは直ちにはわからず、購入は非常に難しい。ただし16MBのDIMMユニットでは16bitバスのチップ(ピン数は42)が載っていれば間違いなくモード0である。
確実にメモリインタリーブを効かせるためには現状では同時に同メーカーの同ロットのDIMMを購入するしか方法はない。メモリメーカーには包装にアドレスモードがどちらか明記するようにして欲しいものだ。
インストールしたメモリがインタリーブインタリーブしているかの見分け方
info-macにあるCacheHitというユーティリティを使う。このユーティリティは本来の用途はキャッシュの効果測定用のものなのだが、数種のサイズのメモリアクセスをしてその速度を測定してくれるので、その速度からインタリーブが行われているか知ることができる。
9500ではメモリはスロットの数字の大きい順に上位アドレスから割り当てられていく。特定のスロットについてアクセス速度を調べたいときは、他のアプリケーションを先に起動し、ChacheHitのロードされるアドレスをそのスロットのアドレスに合わせて測定する。
キーボード
PCIマックはキーボードを選ぶ
PCI PowerMacは本体にインタラプトスイッチ、リセットスイッチを持たず、これらをキーボードのキーコンビネーションで行わなければならない。マシンが稼働状態で特定のキーと同時にパワーキーを押すとキーボードでNMI信号またはリセット信号が作られ、ADBバスを通じてADBコントローラに送られる。
これはAppleが途中から拡張した規格のようで、NeXTキーボードをはじめ、非Apple製のADBキーボードではこれらの信号が生成されない場合が少なくない。キーボードを購入する場合は注意すべき。
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