SCSI用コネクタの種類と由来
SCSIケーブル用のコネクタについて興味深い情報が住友3M社の広告に載っていましたので引用させていただきます。
- Dsub 25ピン
- アップルマッキントッシュ(パワーブックを除く)で使用されているほか、一部の周辺機器でも使用されます。米ITT-Cannon社が開発したコネクタで、「Dsub」は同社の「D-subminiture Connector」の略称です。通称として「DB」「デルタコネクタ」などもあります。
- MDR 50ピン
- 国内ではNEC PC-98や各種周辺機器で一般的に使用されています。住友スリーエム(株)が開発したコネクタで、「MDR」は同社の「ミニチュアデルタリボンシステム」の略称です。通称として「ハーフピッチベローズ」「ハーフピッチアンフェノール」「ハーフピッチセントロ」「ハーフピッチ面タイプ」などもあります。
- # 57 50ピン
- ANSIのSCSI規格として、各種周辺機器に広く使用され、一部のSCSIインターフェイスボードでも使用されています。米Amphenol社が開発し、業務提携先であった第一電子工業(株)の「57ファミリーコネクタ」として広く普及しました。通称として「アンフェノール」「セントロニクス」「フルピッチ」「デルタリボン」「マイクロリボン」「テルコ」などもあります。
- PCS-XE 50ピン
- ANSIのSCSI-2規格として、各種PCや周辺機器に採用されています。本多通信工業(株)が開発したコネクタで、名称は同社の「PCS-XEシリーズ」に由来します。通称として「ハーフピッチピンタイプ」「ハーフピッチDsub」「ハーフピッチ櫛タイプ」「ハイピッチ」などもあります。
- HDI 30ピン
- アップルマッキントッシュパワーブックで使用されています。ホシデン(株)が開発したコネクタで、「HDI」とは、同社の「ハイデンシティコネクタ」の略称です。なお、一般にHDI 30ピンと呼称されますが、SCSIシステムケーブル(外部SCSI機器との接続)では、1番ピンを抜いて使用されるため、実際には29ピンとなっています。
住友3M社の広告をみていると、同社がSCSI仕様に忠実なケーブルを製造しようとしている姿勢がよくわかります。ケーブルも特性インピーダンスを規格に厳密に準拠させているし、コネクタも最初にそのコネクタをデザインした会社のパーツを使ってトラブルを避けたり。構造・仕様の表まで広告に載ってました。
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